麻酔関連製品
人工鼻関連
麻酔中、人工呼吸中に加温加湿を目的に使用します。世界初のギアードスイベルコネクタを内蔵し、余分な力を使わずに取り外しができ、患者さまへの負担を軽減できます。又、医療スタッフの方が安全にご使用頂けるような安全設計になっております。人工鼻(モイストラップ)、フィルタ付人工鼻(モイストラップF)をお選びいただけます。
一般的名称 | 人工鼻 / 単回使用人工鼻用フィルタ / 呼吸回路除菌用フィルタ |
---|---|
販売名 | モイストラップ / モイストラップF / バクトキャッチャ |
認証番号 | 221AABZX00198000(モイストラップ) 22200BZX00837000(モイストラップF) 221ADBZX00106000(バクトキャッチャ) |
水分損失とは?
人工鼻の仕組み
呼気時に人工鼻内部の加湿エレメントが、患者の呼気に含まれる熱と水分を補足し、これらを利用して人工呼吸器からの乾いた吸気が加温・加湿されます。
解説
(図1)人工鼻は患者からの呼気が加湿エレメントに吸湿され、それを吸気時に戻します。
(図2)人が呼吸している状態をシミュレーションしています。(ISO規格 9360-1:水分損失試験)
(図3)呼吸からも水分が抜けてしまいます。人工鼻は水分損失を抑える効果があります。
(例)一回換気量:Vt500mL 呼吸数:15回/minの時、 24時間で失った水分量が79gの場合
■計算方法
79g=79,000㎎
24時間の総呼吸量=500×15×60×24=10,800,000mL=10,800L
水分損失=79,000/10,800=7.3㎎/L
この数値の意味するところは、
呼気1L当たり7.3㎎の水分を失うということです。
もし、人工鼻を加湿性能だけで見たとしたら水分損失 ’0’ の製品が最高ということになりますが、人工鼻には加湿性能以外にも[抵抗][重量][死腔][安全性][操作性]など患者様に適した製品を選択して頂くことが重要です。
■加湿性能として表示できない理由
人工鼻の加湿性能をより正しく表現するために最新のISO規格 9360-1,2で測定するようになっています(水分損失を求めるようになっています)。
①従来の測定装置より温度管理の誤差幅が小さくなっています。
②大まかなイメージとしては、加湿性能≒(人工鼻装着位置温度の絶対湿度)-水分損失で表せます。
しかし、絶対湿度は温度により変化します。
流量抵抗について
●弊社カタログに記載している流量抵抗は、水分損失試験を24時間行った後(使用後)に測定しています。
●一般的には、使用開始時が一番抵抗が低く、時間と共に加湿エレメント自体が水分を含み、抵抗が上がってきます。又、患者の呼気には分泌物を含む場合がありますので臨床現場では、カタログ値よりも高くなると予想されます。
添付文書内の特に重要な記載についての解説
※当社添付文書より一部抜粋
【併用医療機器】
1.本品をネブライザー又は加温加湿器と併用しないこと
[流量抵抗の上昇、あるいは閉塞により、換気が行えないおそれがある。]
【解説】
PMDA医療安全情報(No.7 2009年1月)が出ております。
『人工呼吸器の取り扱い時の注意について(その1)』
項目、(②人工鼻と加温加湿器の併用禁忌について)
※添付文書を必ずご確認ください。
人工鼻
気管チューブのコネクタを外して気管チューブに直接接続して使用する回路用人工鼻から、M、Lサイズのラインアップがあります。
M、L 2種類のサイズにはGSコネクタが内蔵されており、直タイプ、曲タイプをご用意しております。
フィルタ付き人工鼻
フィルタ付人工鼻には直タイプと曲タイプをそろえ、さらにギアードスイベルコネクタ内蔵のものと、無しのものをお選びいただけます。
GSコネクタ無しの直タイプにはエルボ付もご用意しております。
ギアードスイベルコネクタ(GSコネクタ)の特長
・呼吸回路のねじれによる患者さまへの負担を軽減
・取り外しが容易
フィルタ
人工呼吸器又は麻酔システム(麻酔器)と呼吸回路の間に取り付けて、ご使用頂けます。