人工関節
人工股関節
セメントレスステムの長期の成功は骨への安定した固定ができるかどうかで決定されます。初期の安定性で要求されるものは、ストレスシールディングとその結果として起きる骨吸収を避けるための生理的な荷重の伝達、インプラントのルースニングとサイペインを導く、ステムと骨との間のマイクロモーションの予防です。レベレーションヒップのデザインは股関節のより完全な理解に基づき、大腿骨外側皮質に噛み合わせることで、これらの要求に応えます。
一般的名称 | 人工股関節大腿骨コンポーネント |
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販売名 | エンコア 人工股関節 レベレーション |
承認番号 | 22200BZX00943000 |
ラテラルフレア
大腿骨外側に荷重がかかることで生理的な荷重パターンを再現し、
ステムの沈み込みの可能性を減らします。
外側の噛み合う点とは、ネックの中心軸と外側皮質の交点かそれより近位の部分です。
大腿骨近位の荷重伝達
大腿骨外側の荷重によりレベレーションヒップシステムは
正常の生理学的な荷重形式を再現し、ステムの沈み込みの可能性を減らすとともに、
サイペインの原因となる骨幹への過負荷を避けます。
初期安定性
大腿骨外側皮質にかみ合わせる事が付随的な支持となり
レベレーションフェモラルコンポーネントは沈下せず、
長期間の生物学的な固定に不可欠な初期の安定性も確実に供給します。
ストレートステムと比較してレベレーションステムはマイグレーションが少ない事が示されました。
付け加えるとステムの台形状断面は回旋力に抵抗し、
この固有の安定性のため、レベレーションステムは術後早期の全荷重が可能となります。
リデュースネック
生体内での三次元的な動きを計算し、
最もインピンジメントが起こり易いネック部分をトリミングすることで、
オシュレーションアングルの増加をもたらします。
アンテリアアシメトリー
レベレーションは左右があり、近位部はアンテリア面が突出しています。
この形状により髄腔占拠率を高め安定した固定をもたらします。
3Dマトリックス
ステム近位には全周に3Dマトリックスコーティングが施されています。
非球体三次元構造の純チタニウムビーズを多層に焼結させ、
きめが粗く厚いコーティング表面を形成しています。
このきめの粗いコーティング表面がステムの挿入時骨と噛み合い、
機械的固定(スクラッチフィット)をもたらします。
また、ボーンイングロースに適した250~450ミクロンのポアサイズで、生物学的固定を早期に達成します。