麻酔関連製品
“All-round Safety”をコンセプトに設計されたA9麻酔システムは、多機能を兼ね備えたハイエンド麻酔器です。
HFNC、電子制御システムによる自動調節麻酔、多彩なベンチレータモードなど、術中の麻酔管理を安全かつ簡便に可能にする様々な機能を搭載しています。
※本製品には生体情報モニタと吸引ボトルは含まれておりません。
一般的名称 | 麻酔システム |
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販売名 | A9 麻酔システム |
承認番号 | 30500BZX00181000 |
多彩な機能
High Flow Nasal Cannula
高流量鼻腔カニューレ(HFNC)によって、挿管時の無呼吸時間を延長できます。
肥満患者、小児患者、重症呼吸器疾患患者および挿管困難症例など、低酸素状態が予想される症例での気道管理時に活用できます。
- -最大流量100L/minのトータルフローと吸気酸素濃度(FiO₂)を設定可能です。
-本体へのビルトイン設計。
-緊急時に対応できるよう即時起動が可能です。
自動調節麻酔(ACA:Automatic Controlled Anesthesia)
目標とする呼気終末麻酔ガス濃度(EtAA)、吸気酸素濃度(FiO₂)、最小肺胞内濃度(MAC)となるように、麻酔ガスのモニタリング結果から新鮮ガス流量と麻酔薬濃度を自動調節します。
-目標EtAAとFiO₂を設定し、自動調節するため手動操作が減ります。
-自動調節により患者の状態変化に迅速に対応可能です。
-麻酔薬消費量を最小限に抑え、コスト削減に寄与します。
Volume Exchanger
ブリージングシステムには、Volume Exchanger(VE)を採用しています。
- -システムボリュームが小さいため、ガスの入れ替わる時間が速くなります。
-微量な流量コントロールが可能なため、一回換気量5mlから使用できます。
-換気状態をリアルタイムで表示します。
-可動部がないため、故障リスクを軽減します。
換気モード
患者の呼吸状態に応じて、様々な換気モードを選択できます。
-Adaptive Minute Ventilation(AMV)は、ユーザによる換気モードの設定変更なしで強制換気、補助換気および自発換気を自動的に切り替えることができます。
-AMVをはじめ強制換気、補助換気、自発換気の各換気モードを搭載しています。
肺保護ツール
肺リクルートメント機能
ワンステップリクルートメントとマルチステップリクルートメントを選択できます。
Vt/IBW自動計算
患者情報とあらかじめ設定したVt/IBWとの計算結果を一回換気量および呼吸回数のデフォルト値として反映します。
シンプルな操作性
自動システムチェック
ユーザ操作なしで、始業前のシステムチェック、リークチェックを3分30秒で完了します。自動
システムチェックの日時予約を設定することも可能なため、始業前点検の時間が短縮できます。
カスタマイズ可能なプロファイル
使用状況に応じて、デフォルト値、画面レイアウトおよびシステム構成をカスタマイズできます。
システムステータスの表示
システムの稼働状況をリアルタイムに表示するため、トラブル対応にご活用いただけます。
ワークスペースの照明
タッチスクリーンの下部には作業テーブルを照らす
照明を備えています。
環境とコストに配慮した設計
オプティマイザ
システムの稼働状況から、新鮮ガス流量の適正範囲を表示します。
低流量麻酔の目安としてご活用いただけます。
麻酔薬消費量・消費速度計算機能
新鮮ガス流量と麻酔ガス濃度から、麻酔薬消費量や消費速度、
使用した麻酔薬の総量を算出します。
フロー休止
挿管や吸引時等の室内への麻酔ガスの漏出を低減します。
余剰ガス排気システム
余剰麻酔ガスの排気流量をインジケータに表示します。
排気流量を確認できるため、麻酔ガスの室内への漏出を
防止できます。