電気メスを取り扱うメーカーとして様々な電気メスのお問い合わせをいただきます。そのお問い合わせの中でもっとも多いお問い合わせが電気メスの対極板の貼り方です。
そのもっとも多い対極板の貼り方について対極板はどうして貼るのか?きちんと対極板を貼らないとどんなトラブルが起こるのか?などにつてお話ししたいと思います。
電気メスの対極板ってどうして貼るの?
モノポーラの電気メスを使用するとき、メス先から生体に流れた高周波電流を回収するため対極板と呼ばれる広い面積の電極を生体に貼ります。
もし、対極板を貼らなかったり、きちんと貼られなかったりすると対極板で回収されるはずの高周波電流は回収されず生体を通じて様々なところへ流れ、様々なトラブルの原因の一つとなります。
電気メスの対極板をきちんと貼らないとおこるトラブル
① きちんと対極板が貼られていない場合、生体と接触している電極部分に電流が集中し熱傷をおこす。
② 電気メスのメス先から出力される高周波電流が小さくなり切れ味、止血効果が悪くなる。
③ 生体と接続しているほかの医療機器(生体情報モニターなど)へ高周波電流が流れ様々な障害をおこす。
④ 対極板以外に貼られている電極(心電図電極など)へ高周波電流が流れ熱傷をおこす。
⑤ 生体に触れている術者などへ流れ、熱傷をおこす。
電気メス対極板の正しい貼り方
対極板を貼る推奨の部位
掲載した記事は「電気メスの本」から抜粋したものです。対極板製品ページから「電気メスの本」ご覧いただけますので対極板についてもっと詳しく知りたい方は下記のリンクからご確認ください。
【製品ページ】電気メス用ディスポーザブル導電型対極板NEジェルパッド