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血圧とは
血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す際に血管の内側にかかる圧力のことです。
一般的な電子血圧計は、腕や手首に巻いたマンシェット(ゴム袋が入った細長い布)を膨らませることで血管を圧迫し、血流を止めた状態からゆっくりと圧迫を解除しながら動脈の脈動を音や振動で捉え、収縮期血圧と拡張期血圧を測定します。
血圧:血流(赤矢印)によって血管の内側にかかる圧力(白矢印)
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「上の血圧」「下の血圧」について
血圧は、一般的に「収縮期血圧」と「拡張期血圧」の2つの数値で表されます。
心臓が収縮した時に血液が血管壁にかかる圧力を「収縮期血圧」、心臓が拡張したときに血液が血管壁にかかる圧力を「拡張期血圧」と言います。また、収縮期血圧を「上の血圧」、拡張期血圧を「下の血圧」と言うことも多いです。
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高血圧と低血圧
高血圧の場合は、高い圧力が心臓や血管に負担をかけ、心臓病や脳血管障害などの健康問題のリスクを増加させる可能性があります。
一方低血圧の場合は、立ち上がる時にめまいやふらつきを感じたり、気を失ってしまったりすることがあります。さらに病気や外傷により血圧が低くなった場合は、身体の重要な臓器(例:心臓、脳、腎臓)に十分な酸素や栄養が供給されない「ショック」という状態に陥り、命の危険を伴う可能性もあります。
心原性ショック状態になった場合は
ショック状態は様々な要因によって引き起こされます。例えば、心筋梗塞や心不全、心臓リズム異常などが原因となって心臓のポンプ機能が低下し、血液を全身に送り出せなくなる状態を「心原性ショック」と言います。心原性ショックに陥ると、緊急の医療処置を必要とする重篤な状態であり、即座に治療を行われなければ生命を脅かすことがあります。心原性ショック時の処置の一つとして、補助循環装置であるIABP駆動装置やECMOシステムを使用することにより、患者さんの心臓のポンプ機能の回復を促し、体内の循環動態が改善するまでの時間を稼ぎます。
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