はじめに
例年、歯の矯正を行っている患者さんや指輪が取れない患者さんに対して電気メスを使用しても大丈夫かとの問い合わせをいただきます。 結論から申し上げますと使っていただいて構いません。 但し、使う場合には十分な配慮が必要となります。
歯の矯正と電気メス
口腔内で電気メスを使用する場合は、電気メスのメス先を矯正器具の金属部分に触れないように注意してください。また矯正器具をシリコンでカバーするなどして対策して頂く必要があります。
指輪、ピアス、ネックレス等の貴金属と電気メス
これらの貴金属は外せるのであれば外すというのが鉄則です。
ただし、ごく稀に貴金属が外れない患者様がいらっしゃいます。そういった場合の対応策を下記に記します。
指輪が外せない場合
手袋をしてください。手袋をすることで熱傷事故を防ぐことが出来ます。
ピアスが外せない場合
金属部分を医療用テープなどで覆ってください。
補聴器をつけた患者さんと電気メス
補聴器は外してください。
電気メスの高周波電流が補聴器に干渉する場合があります。
まとめ
貴金属類を身につけている患者様に電気メスをご使用する際には、基本的に外してご使用ください。万が一、外せない場合は上記の通りご対応をお願いします。